Nodoka

MのNodokaのレビュー・感想・評価

M(1931年製作の映画)
4.3
猟奇的な殺人事件はもちろん許し難い。しかしそれに対する恐怖が市民に蔓延し集団心理が形成されてくると、大きな暴動が巻き起こる。

当時の社会情勢を踏まえると、このようなファシズムの一歩手前の状況に警鐘を鳴らしていたことに驚いた。

正義を見誤り、自らが他人を死に追いやっていないか。集団の中で思考を放棄していないか。いつの時代でも忘れてはいけないことだと思う。
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