takanoひねもすのたり

プロムナイトのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

プロムナイト(1980年製作の映画)
3.0
80年代、学園ホラー。

廃墟で遊ぶ子供達5人、執拗に追い込まれたひとりの少女が転落死。4人は彼女を放置して逃走しそれぞれ沈黙を守った。
6年後、高校生となった彼ら。
プロムの夜に次々と殺害されてゆく……というスラッシャー。

数年ぶり再鑑賞。

"スクリーミング・クイーン"のJ・L・カーティス出演(と書いたものの『ハロウィン』のローリーの人って前置きが無いと思い出せない人間😅)

冒頭の鬼ごっこ、エグい遊びするなあ……「殺せ」コール凄くない?
あの迫力で追い詰められたら気の弱い子はトラウマになりそうレベル。
4人に追い込まれて死んじゃったロビンちゃん。
そしてそれを目撃していた人間がいた……というのが殺人鬼への伏線。

6年後、例の4人、ニック、ウェンディ、ケリー、ジュードは卒業を控えた高校生に。
亡くなったロビンの姉・キムはプロムを楽しみにしている反面、妹の命日でもあるので複雑顔。
それよりも観てるこっちが(は?)となるのがキムの恋人がニック!
ニックさー…………お前ー……。

精神病院に収容されていた犯人が看護婦を人質にして脱走したという不穏なニュース。
挙動不審な用務員。
4人の元にかかってきた奇妙な電話。
キムを嵌めようと裏工作するウェンディ。
ミスリード含め緊張感を高める工夫はありますが、登場人物達の色恋沙汰に関するシーンが多いため、緊張感というより(そっかプロムって絶好のヤれる機会だったのね……)という当時ならではな感慨が 笑

殺人鬼の正体はプロムが開始された途端に映らなくなるある人物がいるのですぐに判明。
そして殺人はド素人ということも所作からバレバレ(愛嬌と取れなくもないw)首チョンパが最高潮でそこに至るまでの数人の殺害シーンはやや怠めなうえ描写もあっさり。

あ、忘れてた、途中で爆発シーンがある。
当時は爆発がホラーの衝撃効果のひとつの手法だったんだろうなあ……と、味わい深く。

6年後に飛んだ途端、女性陣が(じゅ……10代か!?お前ら……)という疑問が飛ぶメイクにファッションに一番度肝抜かれたかも 笑

殺される皆さん、何故自分たちが殺されるか多分、分かってないwwww
誰も6年前の事件と結びついていないところ、脚本のおおらかさというか……投げっぱなしというか、いいんだそれで😅

結末からエンドロールに流れる曲(ポール・ザザ、Fade to Black)の流れは、しみじみとして良い余韻ではありました。