ひげしゃちょー

十三人の刺客のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
4.9
『一命』は切腹シーンだけは凄まじかったけど三池らしさがあまりなかったからこれには満足。 後半の殺陣のシーンだけでも観る価値あり。 若い人が大半の中で松方弘樹はさすがに目を見張るものがあった。 賛否両論はあるだろうけど伊勢谷友介をあの役にしたのは個人的にはよかったと思う。 最後の最後はおったまげたけど。首に小太刀が刺さった上に腹を刺されたのに死なないなんて不死身にもほどがある。 考えられるのは3つ。 ①人間ではない。 ②新六郎の幻覚。 ③新六郎も死んでいた。 いずれにせよ。何かの象徴だったのだろう。 個人的に時代劇には時代考証や殺陣の作法に忠実であるとかは求めていないので文句なしに面白かった。 命をかけた戦なのだから刀の持ち方や細かい作法などどうでもいいという気もする。 そこに拘った評価しかできない人はこれからの時代劇は見ない方がいいと思う。