Fumiya

十三人の刺客のFumiyaのネタバレレビュー・内容・結末

十三人の刺客(2010年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

なかなか時代劇を見ることは少ないけど、今作は‘アクション時代劇’って感じでめちゃくちゃ面白かった。
仲間を集めて極悪吾郎ちゃんを殺そう!って非常に単純な物語です。
『時代劇版オーシャンズ11』という印象を持ちました。

当然だけど、言葉は日本語なのに昔の言い回しをするのでところどころ「どういう意味?」といった場面もあるけど、まぁそんなんはそのまま流しても問題なかった。

吾郎ちゃん演じる暴君がどんだけ憎たらしい奴なのかをこれでもかと見せてくれる。
吾郎ちゃんに手足を切られた挙句舌まで抜かれた女が呻きながら一筆したためる場面は非常に怖かった。最近見たホラー映画(死霊のはらわた3)よりもよっぽど恐怖を感じてしまった。
そこで書かれた「みなごろし」が終盤のある場面で逆の意味で使われるところはお見事でした。

13人VS200人の大バトルの末、なんとか吾郎ちゃんの首を取ることに成功しましたが、生き残ったのは山田孝之ただひとり。
であってほしかった。
吾郎ちゃんに首を貫かれたはずの伊勢谷さんは何故か全然ピンピンしてました。異常にタフだということは語られてたけど、この展開でちょっと冷めてしまった。
帰ってきた山田孝之を出迎える妻の顔のラストカットなんてめちゃくちゃ良かったのに、やっぱり伊勢谷さんがピンピンしてたのが引っかかってしまう。

なんか最後は文句書いちゃったけど、殺陣の場面の画力や役所広司さんを筆頭に役者の皆さんの演技はめちゃくちゃ素晴らしかったです。皆さんの死に際の顔が本当に迫力があります。
サブスクにはないので、わざわざTSUTAYAで値上がりしたレンタルDVDを借りて観た甲斐がありました。



ちなみにこれを書いている時点で13人のうち名前を覚えているのは島田だけだ。
Fumiya

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