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十三人の刺客のコブラのネタバレレビュー・内容・結末

十三人の刺客(2010年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

み な ご ろ し 
(ゾワッ!

三池崇史が、という点でもバジェットという点でもこんな真っ当で血湧き肉躍る時代活劇はもう作れないのかな。寂しいな。

上映時間的に13人全員のキャラは流石に掘り下げ不足でギャラの安い若侍(俳優)が死んでも正直ピンとこなかったり、松方弘樹の演技(ノリノリで浮いてる)と殺陣(上手すぎて浮いてる)が今作にはフィットしていなかったり、重厚な作りで感心した所で一徳のアナル処女貫通が唐突にぶっ込まれてきたり(笑うが)、気になる箇所もあるけどもそれらを補って余りある正統派への担保。

さらに上のステージに押し上けてるのは間違いなく稲垣吾郎の怪演。侍社会の理不尽さを誰よりも深く理解しつつ悪逆の限りを尽くす凶王振りは史上最凶かつ最強。
四肢斬り人犬最悪、子供殺しも最悪、飯食う姿も最悪。コイツぶっ殺さなきゃ国が滅びるレベルの悪って、、それどんなトランプ?

演出も見事で、特にラスト。「テメーをこれからぶっ殺す大義はここにある!」ってな感じで家斉に見せつける血文字の「みなごろし」はホントに震える。

お手本のような勧善懲悪と、命令には逆らえぬ武士の不条理さ虚しさを同時に無理なく落とし込んだ脚本に拍手。

何度観ても面白さが償却されない大傑作活劇。

追記
これはダメな所というか勿体ない所なんだけど吾郎ちゃんの末路について。構図からして絶対これ厠オチする!って思ってたら、、、、なんだよ。事務所的には絶対NGだったんでしようが その寸止めオナニーはキツいよ。射精させてよ泣



追記2(2020.6.1)
🇺🇸白人警官による黒人殺しによって首都ワシントンでも民が暴徒化。トランプがホワイトハウス地下シェルターに逃げ込んだってよ。無知で無能なトップに相応しい行動。マジで滅びかけてるやんけ。
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