もったいなくてなかなか見られなかった作品ですが、やはり素晴らしかったですね、、その後の作品のエッセンスの全てが詰まったラフスケッチ。ままならない人生にもどこかに必ず美しい瞬間があって、その時必ず傍には音楽がある。甘すぎず辛すぎず、こういうことも有り得る、と信じ切れるギリギリのロマンを描いてくれるジョン・カーニー監督がやはり好きです。あと、なんでこんなに良い音楽持ってくるのが上手いんですかね。
以下は個人的な思い出
ダブリンには2017年の終わりに3日だけ滞在したことがあるんですが、あの雑多な空気感、なんとなくわかるなあ、と。パブにも路上にもミュージシャンがたくさんいて、あちこちから音楽が聴こえてきた覚えがあります。そして、自分もアイルランドからロンドンに渡ったんですが、距離的にはホントにすぐなんですよね。ただ、シング・ストリートでも描かれていたように、アイルランドの人にとってイギリス、特にロンドンというのは、近くて遠いところなんだろうなあ、と思いました。