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気まぐれな唇のvouのレビュー・感想・評価

気まぐれな唇(2002年製作の映画)
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人として生きるのは難しいが怪物になっては駄目だと言っていたが動物程度の話だし、じゃあ人じゃなく動物的に生きるなら許されるのか。動物程度の矮小な問題を怪物に例えるような拡大解釈は詰まるところ問題の摺り替えで、それはまあただの長くみっともない言い訳の連続でしかない。手癖の悪いズームの多用がないせいで画面に軽やかさがなく生々しさが目立った。占い師のくだりを考えるとこの頃の方がもしかしたら自責の念や自戒みたいのが監督の中にもあったのかもね。今は何か自己正当と達観と諦念とその果ての開き直りを感じる。どっちが良いとかの話ではなく。

あと何か画質が90年代Vシネマみたいでびっくりした。
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