Amazonプライム・ビデオ見放題終了間近のホン・サンス監督の初期作です。
今と描いていることは大きく変わりませんが、初期作品の頃は、露骨な性描写もたくさんありました。
本作も映画監督で俳優の主人公のグダグダな日々が描かれます。
チャプター分けされているので、最初に何が起こるかを知った状態で鑑賞していくスタイルです。
好き嫌い、寝たい寝るという葛藤がいつものように、煩悩として描かれつつ、皮肉すぎるクライマックスに爆笑するか、悲しく切なくなるかは、観る側の感性に委ねられます。
ホン・サンス監督をよく観ている方は前者な気がしますが。
115分もあって、性描写もあるのが、90分で露骨な表現がなくなっていくのは、毎年のように撮り続けているホン・サンス監督の映画術、ひいては映画そのものがシンプルイズベストな気もしてきますね。
