WOWOWを録画鑑賞。
映画『三匹の侍』をヒットさせた五社英雄の監督第2作(1965年)。うかつにもこの作品を知らなかった。
時は幕末。藩の改革を訴え家老を惨殺したため、藩から仇として追われる平木弦之助(平幹二朗)。
某藩の命令により幕府の天領で夫婦で密かに砂金を取る山根十郎太(加藤剛)と妻のたか(岩下志麻)。
ふたりの武士は身分低き藩士。藩の幹部は出世の話をちらつかせ危ない仕事をさせるが、それが実行されることはない。
平木はクライマックスで悪どい奴を斬って斬って斬りまくる。
本当はスッキリする物語なのだろうが、話の流れがギクシャクしていて困る。
平木を仇と狙う家老の娘の許嫁を菅貫太郎、仇討ちを助太刀する藩の剣術師範を加藤武、平木と行動をともにするヤクザ者を田中邦衛、山根の上司の家老を東野英治郎がそれぞれ別演じている。さらに平木を策略ではめる悪い次席家老を天知茂が特別出演で演じている。
これだけの役者を揃えながら、残念な作品だった。
