まゆ

じゃじゃ馬馴らしのまゆのレビュー・感想・評価

じゃじゃ馬馴らし(1929年製作の映画)
3.5
痴人の愛の中に出てきたメアリーピックフォード繋がりで観てみたけれど、谷崎潤一郎もこの作品を意識したから彼女の名前を敢えて出したのかなと思うくらい本質的なところが似てる気がする。
実際は痴人の愛の方が前の作品なので全く関係ないけど、衣食住を餌に女性を飼い慣らそうとするペトルーチオは譲治と重なり、横暴でプライドが高いキャサリンはナオミに通じる。
恋愛というより男、女の価値を其々交換条件にしてる感じが似てる。

キャサリンとペトルーチオの攻防が面白い。周りの人がひたすらかわいそう。

じゃじゃ馬ならしの原作は読んでないけど、映画のラストは現代の夫婦にもよく見かけるような女性が男性を掌で転がす様子が描かれていて結局はこのスタイルがうまくいくのかな…と思う。  
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