mfg

クイズ・ショウのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

クイズ・ショウ(1994年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

・モデル300…1958年の新型“未来の車”、塗装は17回重ね塗り、パワー・ステアリング、パワー・ウィンドウ、自動走行システム、トルクフライト・トランスミッション、ワンタッチでオープンカー(→風になびく髪)、390馬力、豚と子羊の皮のシート、エンジン音にも増していい音のラジオ(話題はソ連の宇宙開発、スプートニク…ラジオパーソナリティ“米国はこれでいいのでしょうか”→カーディーラー“ソ連にこの車が?”…上手いこと言う笑)
・“クイズ21”…“あなたに活力を与える”パワードリンク“ジェリトル”の提供、お待ちかね(老若男女家族シスターまでも)のクイズ番組、BCMが全国ネット(ニューヨークからロスへ、シアトルからセントピーターズバーグへ、全米を網羅するネットワーク)に乗せてお送りする、司会を務めるのはジャック・バリー、21点を競う2人の挑戦者(防音ブーストに入り相手の得点は分からない、1点獲得するごとに500ドル(引き分けがあると1点3000ドルの勝負になることもある→合計10万ドルを獲得するか一挙に全額失うか)、質問カードは本番直前まで銀行の金庫に保管)、“人生の謎を解く番組だろうね”、
・本番直前の“行くぞアメリカ”はかっこいい
・デカっ鼻に見えるのはカメラの調整のせい
・現在のチャンピオン:29歳、元GIの学生、“たかが金さ”、8週間勝ち抜け、オープニングでスポンサーの商品宣伝→しかし視聴率が横ばいで飽きられたと判断されると容赦なく切られる…→ハイヤー送迎、周辺住民の温かい拍手に迎えられる生活から…、嫁のパパ(故人)の背広を“そんなダサい服もううんざりだ”、“今のおれは有名人なんだぜ”“昔は物知りでみんなに嫌われたけど今では人気者”…昔の劣等感が虚飾の人気で傲慢にさせたのかな?、嫁“少しは私の両親に感謝したら?”…感謝の心忘れるのダメ、“さえない髪型のユダヤ男”との評価、番組を降ろされると分かると自分の知識をひけらかす惨めさ…(でも“23”と言う数字に対する知識量は確かにすごい笑:ベートーヴェンは23歳でソナタを、1923点の打率王は投手のベントリー、人間の染色体数は23対、23代目の大統領はハリソン)→“とりあえず精神分析医を紹介するよ”笑、子供にもクイズ教育…女房“子供にまで潰瘍を移す気?”、自分が分かりきってるクイズを間違えなきゃいけない葛藤→女房“せめてあなたが答えを知らない質問を、無理だろうけど”…火をつけるの上手→“その通りだな驚かせてやろう”→本番を観覧席で見守る女房のコートが豹柄なのが強気な感じで笑→結局チキン野郎、“長い間ご苦労さん”て言われるの切ない…、新チャンピオンに無視されたと勘違い?被害妄想?→地本検事に控訴し“大審判クイズ番組を調査”で新聞の一面に載る、週50ドルで前座に出してやるとの提案をされるにまで堕ちる、賞金を全て投資(“フロリダで商売を始める”とかいうノミ屋に近いものに)してしまうアホさ、パネル番組の候補者として45の名前を出してはねられたという事実を突きつけられる絶望感…
・庶民的こそ“アメリカン・ドリーム”との意見も有り
・空調のON/OFFで指示
・次世代チャンピオン:天体物理学(名を挙げるには25歳が限度)→パリで父親殺しの小説を書く、父親は詩人で大学教授、自身はコロンビア大で教鞭を取る(専任講師、週給86ドル)、若者の理想のイメージ、“頭脳でホームランを叩き出すヒーロー”、“勝つなら正々堂々と”という若者に対する不正を示唆するプロデューサーたちの汚さ…(“グレゴリー・ペックにはスタントマン”“大統領にはゴーストライター”“彼(カント)も承知するさ”“4000万の視聴者に対する“教育効果”ってこともある”→それでも気が咎めるという若者の“これもテストの一環?”に対して笑顔で肯定)、分かりきってる答えに対し不正と知りながら答える葛藤…→しかし欲望には勝てず次第に傲慢への道へ…、調子に乗りっぷりが前チャンピオンと同じ…しかし良心の呵責はある、耳が悪くても聞こえるぐらいの賞金(12万2000ドル)稼いでる
・調子に乗って謙虚さを忘れる本人達も悪いけど、やはり根本としてテレビ関係者の利益最上主義的な煽て方とか捨て方とかも酷すぎる
・“ニクソン大統領にからカスカスで投石デモ”(“デモ隊との距離は100メートル、だが1人の投げた玉ネギはニクソンに命中”(→“大リーグにスカウトを”笑))よりも“クイズ事件審問に封印”に目をつける直感力?すごい(“将来の大物は違うね”との意見に同意、立法管理委員会の調査官)…“終了”じゃなく“封印”の報道であることがチェックポイント、調査の熱心さ素晴らしい…世間のマスコミはただ商業主義による強者の叩き落としに執着するのではなく、こういう不正に対する正義の熱心さを見習うべきだと思う、しかし“(不正を暴けば)スプートニクに霞むぜ”に欲望が…(車が脳裏をよぎったか?)
・共産党員でもマフィアでもなくても調査が入るのは“有名税”(冗談笑)、鬱陶しい輩に絡まれるのも“有名税”かな?笑
・著名一家の嫌味(ワシントンに対して“腐った政治のはびこる沼地さ”、人種差別、自慢と皮肉の嵐)ムカつく
・全米サンドイッチ・コンテストで優勝した創作サンド(リューベン・サンド)気になる
・人間は“ここだけの話”という単語に弱い
・聖書の引用?の言い合いという貴族のゲーム(“罪人が報われ徳あるものが損をする”…天上界に富を積むことになってるから誤、“尺には尺を”、“正しい事のために悪を行う”…場合によっては正?、“ベニスの商人”、“人間とは何をしでかすものやら、自分でも何をしてるか知らずに”、“空騒ぎ”、“考えてもらちのない事は放っておくのが一番”、“甲斐のないこと”だ“マクベス”、“白髪の道化ほどこっけいなものはない”…まとめ方上手)
・分析医の治療週5で効果ゼロ
・プロデューサーサイドの2人のコンビネーションなんか笑う双子みたいな行動の類似感
・敵の悪事を暴くなら自らも裸になる覚悟が必要
・“おれは拷問にかけられても口を割らんぞ”…こういう奴に限って割とペラペラ言っちゃう
・“今でもよく覚えてるいつも学校から戻ると冷たいミルクとチョコレート・ケーキ幸せだったまたいつかああいう幸せを?”…まだ純粋だった頃の心が残ってる
・息子の危機的状況をテレビ画面上でも見ていられずTV OFFっちゃう父の愛…
・出演者たちの僅かな表情や言動を見逃さない観察眼すごい
・“21”で敗しチャンピオンの座を譲っても文化レポーターとして(契約金は年5万ドル)契約しちゃった…大人しく以前の静かな学者の暮らしに戻り教職に専念していればいいものを…
・“テレビは世界一大きな教室ですよ”…だからこそ謝ったことを放送しちゃいけない
・自分の弱みを握られるところっと手のひらを返し下院議員までをもパネル番組に勧誘し買収しようとする意地汚さ…(“テレビはおれの命だ”とかそれっぽいこと言ってもダサいわ)
・“21”引退後…“数ヶ月ぶりに熟睡したよ”、“それではコーヒーで乾杯、脱出に”、負けた時微かに微笑みがあったことについて“番組を降りたかった”“14週間息の詰まる思いでね”…やはり良心の呵責?
・自分は喚問されないし自分の家族も傷つかないという条件で真実を語れるか?…どんな条件だろうと神仏の心に背くような偽証はダメ
・“貧乏人ほど金を軽蔑するのさ”…割と真理、富は善なるものと肯定しなければならない
・協力的でない相手に対しても本当に相手のためを思って、“一つだけ約束してくれ、2週間マスコミから逃げ人前から姿を消してくれ、召喚しないで済むように”…相手の仏性神性を信じる態度に感動、他者に反対されても最後まで守り抜こうとする信念にも感動(胸ポケットに召喚状があろうとも)
・自分が本当はクイズの答えを知ってたということに異常にこだわる器の小ささ…もっと大きい視点や正義を持つべきダサすぎ
・法廷で嘘をつかないのはいいけどもっと真面目にやれ!
・“あなたは過去に精神科医の治療を受けたことが?”→“人間そういう助けも必要な時も…”…まあそれは言えてる
・伯父が叔母に8年前の浮気を告白…“黙ってりゃばれなかったのに”→“黙っている方が辛い”
・“騎士らしく振る舞えば騎士なのだ”…その通り
・古い価値観だけどやはり正しい価値観を持った父親素晴らしい、その父親に自らの悪事を告白する息子も勇気いるだろうに偉いよ…
・“過去は変えられません、しかし教訓となります”…その通り、過去の過ちをしっかりと反省し再度同じような罪を犯さないことや学び取った教訓を今後に活かす常勝思考が大事
・“善と悪が見かけと異なる事も学びました”…三次元的なこの世的な目に惑わされちゃダメ、やはり神の視点で考えなければならない
・僅かに残った良心の呵責から偉大なる告白へ…性善説的
・“私は怖かった死ぬほど、自分というものがなかったからです”…やはり芯を貫く真実の神仏への信仰が自分づくりに必要だと思う…→“真実を語ることが唯一の道です”…正しい判断
・“私は自分を見つけました”“今までの私は役を演じてきたのです、自分は能力があると錯覚を、運に恵まれ自分というものの基盤を泥に塗れて築くことをしなかったのです、借り物の翼で飛んでいたのです、すべてが安易でしたこれがその結果です”…そういう人いっぱいいると思う、素晴らしい気づきであり悟り、まさに“勇気ある発言です”“魂を揺さぶる力を持った声明文でした”“格別の感銘を受けた”!(“君のような知性豊かな人間が単に真実を語っただけで賛辞を?”との反対意見に対する聴衆の拍手、知性豊かな人間だからこそ真実を語ることが難しいこともあると思う)
・スキャンダルにされても、大学理事会に辞任を求められる対象であっても、息子を誇りに思うと即答できる父親の愛素晴らしい
・“自分の都合だけでネタを追うのがマスコミか”…その通り
・同僚の賛辞に対し“僕の標的はテレビだった”…ちゃんと大義が見えてる発言…“だがテレビは勝ち続けるのさ”…哀愁漂う&2人の別れ際の切なさ…
・“大衆の要求に応える”…それは神の心に適った正義なのか自身に問うべき
・“クイズ番組は公益事業じゃない娯楽です”…娯楽であっても誤った発信を大勢にしてしまうのは悪ではないだろうか?
・“我々は犯罪者じゃない、ショー・ビジネスの人間です”…そうなのかもしれないけど責任転嫁に思えてしまう、八正道の観点から正語に照らし合わせるといかなる場面においても人々に正しい感化を与える発言をすべきだと思う

“ヴァン・ドーレンは百科事典の編纂を経て現在は作家活動、教壇には戻らなかった”、“グッドウィンはJFKのスピーチ・ライターとなり、ロバート・ケネディ暗殺事件後作家に転向”、“ステンペルは交通局に勤め今もクイーンズに住んでいる”、“エンライトとジャック・バリーはその後テレビ業界に復帰、共に財を築いた”、“アルは“ペントハウス”誌勤務”“NBCとジェリトルは事件との関わりを問われなかった”

自らの欲望や他者からの甘言に負けず、神の正義に適った行動を選び取ることが大事
mfg

mfg