2022/08/22
監督 ロバート・レッドフォード
レイフ・ファインズ
ジョン・タトゥーロ
"全てを承知で、男はアメリカを裏切り続けた。"
1950年代にアメリカで人気を博した実在のクイズ番組「21」で行われた不正に関わった人々を描く実話ドラマ。
R・レッドフォード監督でもう一本。
前年公開の「シンドラーのリスト」で強烈な印象を残したR・ファインズが、清廉な大学講師でありながら次第に不正に手を染めていく男の苦悩を好演すれば、曲者俳優のJ・タトゥーロの番組に裏切られた逆恨みから暴露をはじめる男の役柄が見事にハマっていた。
いつバレるのかの不安から、次第に追い詰められていく登場人物達、実話ということもあり非常に緊張感に溢れていた。
一度手に入れた高揚感や地位は、なかなか手放せいもの、人間の弱さが心に刺さる作品でした。
鑑賞日1994年 劇場にて