１９９４年製作、３０年前の当時であればテレビ局の「やらせ」発覚は社会的インパクトも大きかったのかもしれないが、さすがにやらせなんて在り来たり過ぎる現代的視点で見ると、なんとまぁクイズ番組のインチキ程度でここまでの大作に仕立て上げたことに呆れてしまった。というのが正直な感想
ロバートレッドフォード監督作品ということで期待もあったし、上のような時代的事情ゆえの落胆もあったけれど、総体的に映画の質という点では丁寧且つ緻密だったのは間違いなく、駄作なんてことは勿論ない。
しかし、不正を暴く担当の役者が今一つ「厳しさ」に欠ける表情と演技で緊張感が高まらず、また展開が余りにスムース過ぎてサスペンスの在り方としては満足はできなかった。時間もちょっと長すぎて「まだあるのか・・」なんて思ってしまったし。
よって評価はまあまあふうふうというところ。
