tntn

ベルリン・アレクサンダー広場のtntnのレビュー・感想・評価

-
見終わった!!!疲れた。長かった。
指摘されてる通り、1920年代ベルリンのパノラマではなく、アパートや盛場、さらには街路や森までも(12話終盤の、ミーツェvsラインホルトの場面は演出と演技が最も濃密だった)閉じた空間、密室として描き、その中での人間たちのドラマを見せる。
照明や音響、サントラを自在に操るのは、後期ファスビンダーの特徴。
コミュニズム、ナチズムなど、周囲を覆うイデオロギーに次々と取り込まれるフランツが示す通り、ファスビンダーは小市民の視点に拘り続ける。
エピローグで登場する、医者や警察など権力・支配階層の冷徹さに比べれば、ラインホルトでさえも人間味溢れる描き方がされている。
とても一回見ただけじゃ理解しきれないので、また見よう。めっちゃ疲れたけど。
tntn

tntn