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ベルリン・アレクサンダー広場の作品紹介

ベルリン・アレクサンダー広場のあらすじ

1920年代末ドイツのベルリン。第一次大戦敗戦の痛手で社会も人々の心も不安定を極めていた。失業者は日々増加し、犯罪が横行した。議会政治は骨抜きとなり、巷ではナチスと共産主義者の対立が過激さを増していた。その一方でベルリンはヨーロッパ有数の大都市(メトロポール)として爛熟した文化が花開いた。そんな激動の時代を一人の“普通”になりたかった男、フランツ・ビーバーコップが辿る受難に満ちた物語である。

ベルリン・アレクサンダー広場の監督

ベルリン・アレクサンダー広場の出演者

原題
BERLIN ALEXANDERPLATZ
製作年
1980年
製作国
イタリア西ドイツドイツ
上映時間
898分

『ベルリン・アレクサンダー広場』に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

4.6
ファスビンダー監督の集大成。寄り道しながらも、約15時間の長丁場をようやく完走、、汗(観終わるとあっという間!)

「全13話とエピローグ」という構成になってるけど、エピローグからが〝本場〟と言っても過言でない程、終盤濃厚だった。

ファンには嬉しいボリュームだけど、そうでなければエピローグに辿り着く前に断念してしまいそう、、(実際の所、映画用に編集で3時間くらいに縮められそうな気も、、)

どう考えても〝変人〟である主人公フランツ・ビーバーコップを〝男前〟と認識させるには、これぐらいの時間は必要だったのかも知れない。笑(感覚が麻痺してるのか、周りが腐ってるからそう見えるのか、、段々まともに見えてくる!)

常連キャストはほぼ勢揃い。個人的にはチラ見せだったハンナ・シグラがぐいぐい出始めてから面白くなってきた。

女性陣一人一人のキャラがまた濃厚。ミーチェのスクリームは強烈!!

それにしても何でフランツこんなにモテるんだ、、笑

長い戦いだった、、
ようやく普通の生活に戻れそう。
大都市と個性。
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。
舞台は第一次大戦後、極度のインフレに苦しむドイツ帝国の首都・ベルリン。
元受刑者フランツ・ビーバーコップの、約一年間に渡る愛憎劇を記した作品である。

本作は全13話の物語+二時間弱のエピローグから成る、長大な作品である。
本編13話では出所後のフランツの辿る実生活、「真面目に生きる」と云う決意、其の崩壊と彼の行く末が丁寧に描写される。
ファスビンダーらしい冗長なラブロマンス部も多く在るが、コローを想起させる空気感の有るショットは健在で、物語を離れ、芸術作品としての鑑賞にも耐えれれようかと思われる。

本作は全898分もの巨編である為、鑑賞に於いて主題やテーマを絞り込む事が非常に困難な作品である。
と、云うより、切り取り方に依って如何様にも受け取れる、と言うべきか─。
フランツとラインホルトに由る、幾分ホモセクシャリティな愛憎劇とも取れるし、レールを外れてしまった者に対する不条理劇だとも捉えられる。
「矛盾した愛憎」や、「罪科と良心」、「社会の過酷さ」等、様々なテーマを含む作品であるが、私個人としては冒頭に掲げた「大都市の中でのアイデンティティの喪失」を表した作品の様に感じられた。

エピローグ部に就いては、贅言を要しない。
ファスビンダー自らが云う、「とり立てて言うべき事は無い」その物である。
都市の中、己を知悉してしまった者は安寧を得るが、反対に没個性的ともなり人々に埋もれて行く。
ビーバーコップは、善かれ悪しかれその強烈な個性を以て出所後の一年間を生きた。
以降の彼の生活は容易に想像出来ようが、最早これ程の浮沈、輝きは見られないであろう。
都市は、人を呑み込む。
様々な出会い、別れ、競争や刺激を以て人々の個性を毀ち穿ち、均して行く。
都市生活の持つ、そんな侘びしく、味気無い一面を痛感させる作品である。
Sios

Siosの感想・評価

4.5
苦痛を浴び続け、絶望に沈んでいく。
ビール、コニャック、キュンメル。酒、女、犯罪、暴力の繰り返し。その度に目覚め、また壊れ、その右腕でしたこと、されたことを反芻する。痛切の時間。

第一次大戦後、1920年代後半の不安定なドイツ・ベルリン。
恋人イーダを死なせた罪で刑務所から出てきたフランツ・ビーバーコップは、何やってもうまくいかないというか、うまくいきそうにないことばかりに手を出す。失業、インフレ、ナチ、ユダヤ、共産主義と色々巻き込まれる。
最も真面目なベッドシーンは衝撃的。噛み付き癖がチャーミング。

中盤以降、チンピラ一味に関わり始め、盗みにも手を染め、集会に顔を出し、ヒモになり、どうしようもない状況と閉塞感が漂う。ラインホルトという男が登場するが、彼が抱える女の病気は深刻。なぜか恩恵を受けるタマをアレしたじいさん。
ワキを開放する元恋人エヴァ、ビール飲みながら出すフランツ、常に目撃者となるバーストおばさんなど続く混沌。
何度も流れるテーマ曲が馴染んでくるし、セリフと詩、セリフと別の映像を重ねるのも面白い。

そして運命の場所に三人が会することになり、ある出来事を機にもう流れは止められなくなる。身を隠すラインホルトの胸中は想像を超えるものだろう。
ミーツェの狂った愛の暴走、フランツのラインホルトへの感情の果てに、底無しの訳のわからない境地に到達。
エピローグの園は、ビーバーコップという一人の男に何が起き、彼はどうなったかを超越。凡そ1年間に起きたこととは信じられない。

物語や登場人物は醜く虚しくても人間的に思えて、各話のラストショットは驚くほど美しい。

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