余計な説明や力みが巧みに省かれた良作でした
淡々と繋ぎあい進んでいくストーリーに
いつのまにか自然と導かれたまま
ラストまで連れていかれたような感覚です
ありそうもない偶然や縁をその中でスムースに見せてくれる事にささやかに驚かせられ、
素直に邦題の意味を咀嚼したいと思えるような余韻もありました
ロッテの母がガラス超しに見せた瞳の表情
書店のチラシが貼ってあった壁
等々、語らずとも示す描写がとてもよかったです
何点が疑問が残るところもありましたが、
ラスト&エンドロールの秀逸さと心地よさに
それすら溶けていってしまうようでした