アメリカらしい映画だ。
1930年代から50年代の白黒映画の時代なら、それなりにこの映画のストーリーを楽しんで観ていられたかもしれないが、さすがに時代錯誤だ。
当時の興行収入が良かったことから推察すると、1980年代後半でも、このような映画は大衆ウケしていたのだろう。
なんとも浅はかなんだよなぁ。映画だから道徳や倫理観はなくても良いが、これで良いのか…と思ってしまう。
1932年のドイツ映画『夢見る唇』のストーリーと比べたら月とすっぽんだ。比べる方がおかしいのはわかっているが、藝術の成熟度が違う。
『摩天楼はバラ色に』を観ながら『夢見る唇』を思う自分が不思議だが、何故か思い出してしまった。