MasahideYoshida

サヨナラのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

サヨナラ(1957年製作の映画)
3.2
1957年公開
監督 : ジョシュア・ローガン
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戦後日本、進駐軍の将校が日本女優と道ならぬ恋に落ちるお話。

日米の職務意識の違いに関する物語に見えます。主人公のアメリカ人将校は英雄らしいのですが、結構どうしようもないというか、特に序盤はただの女好きにしか見えないのだけど、日本人はやっぱり仕事に殉じるみたいなところが描かれて、それがだんだん、あいまいになっていって。最後はまあ、生きたいように生きよ!みたいな、解放がテーマになっていくような物語なんだけど、ちょっと女性側の動きが、アメリカ目線のご都合主義に思えてしまった感は否めない。ただ、当時の映画がここまでちゃんと日本文化を学んで描こうとした点は、すごいことなのかもしれないなあと思ってみてました。

アカデミー助演女優賞が日本人、ナンシー梅木さん。すごいことだったんだろうなあこれも。