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どら平太の福福吉吉のレビュー・感想・評価

どら平太(2000年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
ある小さな藩の町奉行に着任した望月小平太(役所広司)は奉行所にも出てこず、遊び回る悪評の高い人物であった。しかし、小平太はその型破りな行動で藩の悪の温床となっている壕外を正そうとしていた。

◆感想◆
周囲の風評もどこ吹く風でただひたすらに自分の考えで藩の不正を正そうとする望月小平太、通称「どら平太」の痛快な活躍劇となっており、その通称に違わぬ暴れっぷりは観ていてとても面白いです。

望月小平太は普段は遊び回る不良侍ながら決めるところはビシッと決める人物であり、時代劇のキャラクターとしてはありがちですが、嘘も方便とばかりに相手構わずハッタリをかまして結果を出す姿はフィクションならではの面白さがあり、小平太の豪快さは観ていて惚れ惚れしました。

そんな小平太を藩の重役たちは煙たがり、終いには命を奪いにかかりますが、小平太はものともせず刺客を返り討ちにします。重役たちは見事なぐらい地位に胡坐をかく悪党っぽさが満開になっていて、重役を演じる俳優たちの演技が小者っぽくて面白いです。

また、江戸から小平太を追いかけてやって来た芸者のこせい(浅野ゆう子)が小平太相手に説教かまして、男にはめっぽう強い小平太の弱点になっていて魅力的でした。

そして、本作では小平太の無双アクションが散りばめられており、終盤の多勢相手の大立ち回りは見応えたっぷりでカッコ良かったです。

どら平太の暴れっぷりがとても面白い作品でした。

鑑賞日:2023年12月18日
鑑賞方法:BS松竹東急
(録画日:2022年12月27日)
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