おたしん

画家と庭師とカンパーニュのおたしんのレビュー・感想・評価

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)
4.3
フランスの田舎生活を感じることができる映画でした。
好きなことをやりながらのんびりと暮らしてる姿に癒されました。

画家と庭師。
キャンバスとジャルダンって呼び合うのがとっても良かった。
ある意味パートナーという関係のように思えた。
一応雇用されているけど上下関係なんて全くなくて、
友人が生活の一部になってるって感じ。
日常すぎる日常なんだけど会うのがちょっぴり楽しみみたいなね。
もちろん口論したり悩み事についても話すけど、
数分後にはいつもの何気ない会話に戻ってるのが最高だね。

2人とも家族がいるけれど、
同じぐらい大事な存在に近づいていた。
なんて素敵な関係性なんだ。

自由気ままに好きな絵だけを描くキャンバス。
大好きな庭や菜園の手入れをするジャルダン。
日常的だけど幸せそうだったな。

ジャルダンが体調を崩してからの釣りのシーンと自分の菜園を寝転がりながら手入れしてるシーンがお気に入りでした。
ジャルダンがすごくいい笑顔をしてるんだけどキャンバスは少し寂しそうで。
"エモい"という気持ちになりました。
あと新しいバイクでグルグル回ってるジャルダンが可愛すぎました。

そしてラスト。
僕はサイコーのラストシーンだと思いました!
ジャルダンの遺した庭に水をやるキャンバスにも泣きそうになったけど、
ジャルダンが好きなものを描いたキャンバスの絵画一つ一つがとても可愛くて思い出深くて号泣してしまった。
あの個展は2人の最高傑作だと思います。
ほんとに大好きな作品でした!

『パドルトン』とも似てたけど本作はフランスな感じがまたよかったね。
特に画家と庭師という関係性が好きでした。
ほとんどメインのおじさん2人しか出てこないけどほっこりできて癒されて泣けて幸せになれます。
おたしん

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