好きだった『クリクリのいた夏』に続き、ジャン・ベッケル監督作品。
画家が雇った庭師が、偶然にも小学校の同級生だった…
久しぶりの再会。たわいない昔話や会話を積み重ねて描かれる友情の物語。
大きなドラマは起きない。穏やかな日々の繰り返しの中で、お互いを尊重し合い、友情を深めていく。
人生も晩年になってできた友達。全く違う環境で生きてきた二人が、徐々に心の友となるのは、なんて素敵なことだろう。
主役の2人が味わいがあり、素晴らしい。
夏の陽光、緑多き庭、アトリエ、バイクを追いかける犬、大きな鯉、キャンバスの絵、菜園の野菜…
何気ない日常の風景と会話がキラキラとしていて、とても愛おしくなる。多幸感のあるしみじみと優しい作品でした。