MisaSugiyama

画家と庭師とカンパーニュのMisaSugiyamaのレビュー・感想・評価

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)
4.6
当たり前だけど人生には終わりが来る。
必ず終わる人生のキャンバスには、自分が色を見つけていく。


この田舎のフランスの雰囲気、最高。
画家キャンバスの硬くなった心を解きほぐすジャルダンの豊かな優しさが身に染みる掛け合い。都会ではお金で解決したり便利さで補う、暮らしのちょっとした知恵って人生を豊かにするために必要だなぁと実感。ふわっと、幼馴染の軽いノリで語られる結婚や、死生観や、生きることの素晴らしさ。
自然と共に生きることで得られる感覚はなぜあんなにもおおらかで研ぎ澄まされており、冷静で情熱的なのだろうか。

熱い展開があるわけじゃないのにこのしっとりとした感動と大切なものに気付かされる作品が、やっぱフランス映画だなぁと。

「俺は空へは行かない。あそこは迷子になる。地下の方がいい。根があれば、道標になる」

何年か前の、好みを選ぶとおすすめの映画が出る診断?みたいなもので、おすすめされた作品。
温めていましたが、5年越しぐらいに見ました。「メデューサ号の筏」は私もルーブルで一番惹かれたので出てきて嬉しかった。

やっぱり田舎のフランス風の家を建てることと、ジャルダンのような言葉を使える眼差しになれることを目標に生きていく。笑
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