田舎の実家に帰ってきた画家。無人だった実家を改修するために何人かの業者を呼ぶが、そのうちの庭師は小学校の同級生で、いたずら仲間であった。昔の思い出に盛り上がるふたりだが、裕福な家の出である画家と労働者階級の庭師とは価値観の違いを感じることもあった。
彼らはそれぞれを、「キャンバス」と「ジャルダン(庭師)」と呼ぶ。
妻のことをいつも「奥さん」と呼ぶ庭師。
その言葉が、愛しくて泣きそうになる。
このふたりの、ゆるい、けど確かな友情が。
映像の美しさ。
とても、好き。
「コイは死神と同じだよ
どこかにいる
無言で大きな口を開けて待ってる
気づいたときは口の中」