なお

007/オクトパシーのなおのレビュー・感想・評価

007/オクトパシー(1983年製作の映画)
3.5
"二刀流"

007シリーズ第13弾。
初代ボンド、ショーン・コネリーがボンド役として復活した『ネバーセイ・ネバーアゲイン』と同年に公開された。
ちなみに、興行収入的には本作が勝利を収めた。

前作のアクション満載の内容から、また徐々にコメディ要素も多めに取り入れた作風になっている。

事実、列車の上や飛行機の上に飛び乗って演出されるアクション、また多数の一般市民の命を巻き込んで爆発しかねないある爆弾を停止させるために奔走するボンドの一連のチェイスシーンは見ごたえアリ。

前作から引き続き、窮地に陥ったり泥臭いアクションをこなすボンド、もといロジャー・ムーアの姿を楽しむことができる。

ストーリーは複数の組織が登場し、かつ裏切った・裏切らないといった人間模様が絡むため、集中していないと一体誰が何のために動いているのか分かりづらくなるシーンも。

本作のボスでありボンドガールも兼ねる、女だけの島を統治するオクトパシーの存在も個人的には地味で物足りなく、印象に残らない。

☑️まとめ
アクションは80年代中期の映画であることを考えれば及第点だが、いかんせんストーリーが薄味。

しかし、訳あってピエロに扮することになる白塗りボンドの姿はなかなかに貴重。

🎬2022年鑑賞数:95(37)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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