のりまき

ふたりの男とひとりの女ののりまきのレビュー・感想・評価

ふたりの男とひとりの女(2000年製作の映画)
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久々に見たが強烈。メリーとかローズマリーとかで社会的に受け入れられたファレリー兄弟だが恐らくこれはアウト。いつもの障害者ネタ、人種ネタ、動物虐待ネタが濃度と粘度maxで、下ネタ山盛りトッピング。これを堂々とお薦めできる成海璃子凄い。
ジム・キャリーの卓越した身体表現を楽しめる。脇役かと思われた息子たちが大活躍。こんなに尖っているのに、女の子の趣味はベタで日本人好みである。
クリス・クーパーの派手シャツ姿が拝める。

もう少し真面目に語ると。これは普通というものに押し込められた個性をどう扱うかという話。
牙を抜かれ屈辱を甘んじて受けることを受け入れきれないチャーリーはハンクという別人格を産む。これがイーストウッドのパロディのようなマッチョマン。しかし物理的には弱いので受けた怪我はチャーリーが引き受ける羽目になる。しかしハンクもまともな価値観をアイリーンによって教わると傷つく。ダイナーで自分が差別主義であると知らされるシーンはなかなか考えさせられる。
ファレリー兄弟は結構社会派。下品だし女の子の趣味は平凡だけどね。

あんまり出られなかった人エンディングは楽しかった!
のりまき

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