このレビューはネタバレを含みます
ホテルに泊まった人達には勿論それぞれの人生がある。一室ではアメリカ旅行を楽しんでいるカップルもいれば、一室では強盗殺人で駆け込んだ男たち。壁の隣ではエルヴィスの幽霊が出現しているかもしれないし、夜の営みをしているかもしれない。
全く繋がらなそうなそれぞれの人生が、ホテルのレセプションの黒人2人と銃声で間接的な繋がりを持つのは感慨深い。(説明にしづらいが、本人たちの直接的な繋がりはないが、第3者視点からみると出来事が交差していることを言いたい笑)
個人的に工藤夕貴と永瀬正敏がツボ。
ジャームッシュがセリフ全部考えているのか分からないが、もしもそうならば天才的なワードセンス。「生麦生米生卵」の下りは笑った。アメリカ人でもない日本人2人組でジャームッシュ節が発揮されている。人種関係なく監督の撮り方次第で映画の印象がガラッと変わることを強く痛感した。