りょうすけ

ミステリー・トレインのりょうすけのレビュー・感想・評価

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)
3.5
「ミステリー・トレイン」

エルヴィス・プレスリーの出生地メンフィスのホテルを利用することになった3組の登場人物たち。それぞれの物語が大きく関わることはないが、同時に進行し、多少なりとも影響し合う。

日本から永瀬正敏と工藤夕貴が出演した「ファー・フロム・ヨコハマ」が一番最初の物語。横浜からメンフィスへ旅行に来たカップル。3つの物語の中では、これが一番ジム・ジャームッシュっぽくって面白かったかな。永瀬の唇にピエロのように口紅を塗りたくり笑顔にするシーンが印象的だった。

真ん中の「ア・ゴースト」は既視感を感じた。エルヴィスの幻影が視えるみたいな映画他でも観た気がする。ダイナー(カフェ?)で禿げたおじさんが小話をするところから女がホテルに着くまでの数分間は緊張感があって面白かった。

ラストの「ロスト・イン・スペース」はスティーヴ・ブシェミっぽい話だった。ひょんなことから犯罪に巻き込まれて、そこまで悪い奴じゃなかったブシェミが警察から逃げることを余儀なくされる。ちょっと弱々しそうだけど、悪役っぽさがあるキャラクター性がこういう役を引き当てるんだろうな。

ホテルのフロントマン役をしていたスクリーミン・ジェイ・ホーキンスとベルボーイのサンク・リーが凄く印象的だった。あの赤いジャケットが最高にクール!
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