べべ

ミステリー・トレインのべべのレビュー・感想・評価

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)
4.0
なんでジム・ジャームッシュの映画ってつまらないのに良いんだろう。

これについて真剣に今回は悩ませさせられた。スロウなカット割りに奇妙な世界観は独創的であると同時につまらない日常性があって見てて飽きてくる。
しかし、最終的にたどり着くところはどれも傑作と感じざるをえないところに終着地点がおいてある。

個人的な解釈ではあるがひとつにハイセンスな画角があると思う。下手なカメラムーブはなくシンプルかつ演者が全て収まるカメラ位置が多いのが特徴的である。
だからなのか没入感よりもすてきな世界観を客観的に観察するという感覚を与えていると思う。
またブラックジョーク的な映画であるということもそのニヒリズム的でありながらもコメディとファンタジーの間にある独特な世界観がつまらなくも最高に魅力的であるのだと思う。

ジム・ジャームッシュ映画こそミステリートレインである。
べべ

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