蓬莱竜太原作、モダンスイマーズの舞台劇「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルノカ〜」を実写化。
事故によって事故後の記憶は寝て起きたら全て忘れてしまうと言う、「高次脳機能障害」になってしまった主人公が、生きる実感を得るためにプロレス同窓会に入るストーリー。
「掟上今日子の備忘録」の寝起きのすぐ目線に入るメモ書きの演出は、この作品のオマージュだろう。
私の周りでは評価がかなり悪かった!
なぜ評価が悪いんだろう?
なぜ私は評価が良いんだろう?
主人公が「アイデンティティ」を失ってもなお、自分自身を表現できるものを探し求めている様に、エモーショナルを感じるのか?
主人公の大量の「明日の僕へ日記」が五十嵐の人生であり、生きた証である事への重さに、エモーショナルを感じるのか?
高次脳機能障害によって夢や希望を失った主人公が、諦めず夢や希望を持ち続ける様に、エモーショナルを感じるのか?
いずれにしても五十嵐の生き様にエモーショナルを感じる!
五十嵐恒雄(泉谷しげる)が「明日の僕へ日記」や部屋に貼られた大量の写真を、唇を震わせ目を潤ませながら見るシーンは大号泣した!
ラストのタッグマッチの試合は、一作目の「ロッキー」に匹敵するほどの大号泣するシーンになった!
私はラストの試合にこう思う!
嘘に固められた者に人々は応援しない!
必死に生きる者に人々は応援する!
応援する人々は、勝ち負けを見たいのではない!
必死に生きる者の生き様を見たいのだ!
「ガチ☆ボーイ」の生き様を!
①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確