Pinch

六つの心のPinchのレビュー・感想・評価

六つの心(2006年製作の映画)
4.4
霧のパリの中のさりげない粋な雰囲気、日常的にありがちな失望感を軽妙に映し出す巧みさ、六人それぞれの魅力的なキャラクター作り(特に女性三人の溢れる魅力)が印象的。しっかりと作り込まれているので、ただのホームドラマかよと思いながらも楽しく観ることができます。なぜかこれを観ながら、もっとフランス語を勉強しときゃよかったなどと思いました。

アラン・レネというとどうしても『去年マリエンバートで』あたりのシリアスな芸術的イメージも強いわけですが、カジュアルな作品群の中ではこれが一番好きです。
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