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六つの心のCのレビュー・感想・評価

六つの心(2006年製作の映画)
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部屋の壁、職場のしきり、バーカウンターの目隠しとなるカーテン。ひととひととの関わり合う中で、これらの「壁」がとても印象的に目にうつるように、この物語の中でも他者との間に確実に存在する「壁」を感じてしまう。たとえ身の上話はしても、その話の核となる部分まで語られることはなく、そのことは他者との間の距離感をどうしても感じさせる。ひととひととはどうしたって他人同士で、どうしたって孤独なものなのかもしれない。でもそんなの悲しくも寂しくもない、だってそれが人生だから。繋がりそうで繋がらない六つの心でした。
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