線対象

ある公爵夫人の生涯の線対象のネタバレレビュー・内容・結末

ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

衣装が綺麗だし建物も素敵で、全部のシーンが美しいけど、登場人物全員が最後は自分の望みを捨てて、義務に徹する様が見ていてつらい。わがままに見える公爵でさえ、世継ぎを作らなくてはという重圧を感じていて、17歳で嫁いできたジョージアナに対して優しく接する余裕も考えもない……という感じだった。
結婚に対する義務を果たしてるといったけど、そうは見えなかった。年端も行かない若い娘を妻に迎えるなら、愛情を持って接するまでが義務だと思う……。
ジョージアナの生活は豪華だけどずっと息苦しくて、観ているあいだこちらも息を詰めてしまった。

結末は、いろんなことを諦めたから相対的に望みが叶ってまるでハッピーエンドみたいだったけれど悲しい。時代と言われればそれまでだけど……。
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