しろくま

いぬのえいがのしろくまのレビュー・感想・評価

いぬのえいが(2004年製作の映画)
3.3
2022.8.31/188/GYAO
〝ねえ、マリモ。どうしたの。私と初めて会ったとき、あんなに小さかったのに。あんなに小さかったのに。こわれてしまいそうだったのに。泣き虫の妹だと思っていたのに…〟

7人の監督がメガホンを取った、犬と人間の触れ合いをテーマにしたオムニバスムービー。ミュージックビデオ風アニメ、マウントを取り合う犬の散歩、不思議なドッグフードのCM、犬とのキャッチボール、犬そっちのけのミュージカル、バカップルの恋愛事情、現代版忠犬ハチ公、星新一のショートショートっぽい発明品など、バラエティに富んだショートムービーの数々。なるほどと納得したり、そりゃないよねと同情したり、くすっと笑ったり、そして、最後の〝ねえ、マリモ〟で涙腺崩壊。泣かせようとしているのが分かっているのに…。だめだあ、涙が止まらない。途中、あれっ?なんか違うなと思ってチャンネルを変えようとしたけど、踏みとどまってよかった。

〝ねえ、マリモ〟を観ながら、〝ずーっとずっとだいすきだよ〟(ハンス=ウイルヘルム 作・絵 ひさやま たいち 訳)という絵本を思い出した人もきっと多い筈。1年生の教科書にも掲載されてた ぼくと愛犬エルフの出会いと楽しい思い出のお話。ぼくは、エルフの あったかい おなかを、いつも まくらに するのが すきだったのに、エルフはいつの間にか…。読んだことがない方は、この絵本もお勧め。
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