女子高生のダイアナとモーリーンは授業開始数分前にトイレでおしゃべりをしていたが、突如隣の教室で銃の乱射音が聞こえる。その後すぐに、トイレに入って来た犯人の男子高生が銃を構えながら「どちらか1人だけ助けてやる。2人で決めろ‥」と言うのだが‥‥
3つの時系列でストーリーが進みます。
銃乱射事件前の女子高生ダイアナの日常、銃乱射事件当日、事件から20年後の大人になったダイアナの生活。
ですが、主にダイアナとモーリーンの学生生活と、
夫と娘がいるダイアナの結婚生活が交互に展開していきます。
とにかく、最初はよくわかりません。いきなり20年後?だったり学生生活にしてもダイアナは遊びすぎ、
モーリーンは真面目でなんでダイアナとつるんでるんだろ?ぐらいにしか思いません。
結婚生活も順調で優しい夫と生意気だけど可愛い娘に囲まれた理想的な生活を送っている。
ただ、心に闇を抱えているような描写がちらほらあります。
ということで、どうしても気になってくるのが事件当日の決定的瞬間ですが、
これが物語中盤辺りになっても中々映さない。
20年後のダイアナの結婚生活を描写しているから結果はわかっているのに。
一体何があったのか?
途中までは、悪く言えばつまらないです。だって女子高生と30代の女性の日常を交互に描いているだけなんですから。
しかも、特に意外な事も起こらない。
が中盤辺りを超えると奇妙なことが起こり始めます。
しかし、これまたよく分からない。
後々考えますと、
勘のいい人はここら辺でどういう事が起こっているか気づくと思います。
とにかくストーリー構成が見事ですね、ということが見終わってから分かりました(笑)
ラストはちょっとフワフワしていると思います。2通りの捉え方ができるラスト。
というのも、2つのうち有力な方の捉え方だとどうしてもダイアナが、
事件当日に○○を決意するまでの「時間」に少々疑問が生じてきます。
つまり、もう一つの捉え方もできるが、かといっても
こちらもこちらで不自然な点が少々生じる結果となっている。
したがって、ラストをどのように捉えるかは観る人に依存する感じですね。
最初はありがちな普通の映画だと思いましたが、
中々の変化球でした。面白かったです。