伝説的映像作家ケネス・アンガーの短編集。全てに共通していえるは、台詞や物語といったものが一切なく、例えるならPV的な映像であるという点だ。
①花火
個人的に一番好き、というよりマシだった作品。肉塊みたいなのからメーターが出てきたり鼻の穴に指突っ込んだら血が吹き出してきたり、極め付けに股間から花火を噴射させたり。
②プース・モーメント
派手な格好した姉ちゃんが部屋でくつろいだり犬の散歩したり。ここからどうなる?、と思ってたら終わった。
③ラビッツ・ムーン
白い服着たキモいおっさんが飛び跳ねてる映像。途中で流れる民族音楽のケチャ以外良いと思えず。
④人造の水
噴水の水を撮る、只管それだけの映像。綺麗といえば綺麗だが、眠くなる。BGMがヴィヴァルディの四季だった。
⑤快楽殿の創造
エキゾチックで退廃的な作品。同じような映像が何度も出てくるので飽きてしまった。
⑥スコピオ・ライジング
おそらく一番有名なやつ。バイカーの様子をノリノリなBGMと共に。「イージー・ライダー」とかが好きならハマるかも。俺はハマらなかったけど。
⑦K.K.K.
車を掃除してるだけの映像。短い。
⑧我が悪魔の兄弟の呪文
BGMがミックジャガー。機械のモーターみたいな音が延々響く中、何やら悪魔降臨の儀式みたいな様子が映される。
⑨ラビッツ・ムーン
違うバージョン。スマホいじってたので見てない。
⑩ルシファー・ライジング
エジプトが舞台?溶岩だったり生き物だったりおっぱい丸出しの姉ちゃんだったり。個人的には悪くない。が、やっぱり退屈といえば退屈。
こういう作品はハマれば楽しいが、ハマらないと本当にキツくなってしまいがち。個人的には拷問のような2時間30分だった。