RIO

マジック・ランタン・サイクルのRIOのレビュー・感想・評価

3.9
アクメッドの冒険を観た後に無性にファンタジーを観たくなった

色彩に於いてはケネス・アンガーは最強クラスでそれに加えて触感が強めなのが癖になる 剃刀の刃ギリギリの境界線

放射線状に交差する水の流れ ピンクのボンネットを触れるか触れないかの上を白いモフモフが優しく滑る

なかでも「快楽殿の創造」は赤が背景と
強く滲ませている間から生まれる光が幻想的な世界を作り出してる

永遠に空から降るエネルギーと直結する神秘
果てしない幻想から奥底に眠るバイオレンス
エグいには違いないけれどドリーミーでオカルトなケネス・アンガーは魅力です
同様にデヴィッド・リンチやデレク・ジャーマン 広いとアレハンドロ・ホドロフスキーは潜在意識に刷り込まれる
決して幻視者なんかではなくて宇宙の遠い果てにあるものの探求者だったんだと感じてならない 自分の奥底を見てその光に向かうまで*イニシエーション*の暗闇のアングラな表現力にいつも詩的なものを見ている
だから恐いエグいものも反逆的な無邪気さを放っているように思えます
禅とかで悟っていくものとは違うのは感覚で思うけれどとても惹かれるものがある

「Rabbit's Moon 」は ケチャが夜の瞑想を高めているし「 It Came In The Night」A Raincoat short ver. も良かった
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