どんな気持ちになれと!?って映画で、これでデビューした人が撮ったとなるとスウィングガールズとかも見方が変わる。映画監督って面白いなと思った。
物が割れたり壊れたりするショットがスリリングだった。
主人公の服がしょっちゅう変わる(しかも大体は誰かに着させられてる)のが印象的で、主体性のないままあちこち転がされ変容させられて、だんだん笑えない事態になっていく怖いコメディだった。
後年の矢口映画みたいな上手い!って感じのキレは流石にあんまりなくて、デビュー作らしい荒っぽい作品だった。
かといってこれ作らなきゃ死んじゃうみたいなエネルギーとか、観客に突きつけたい強い意志みたいなのを感じる作品でもなくて、こういう無邪気な毒っ気が評価される時代だったのかな〜と何となく思う。
主人公の彼氏の名前が井口昇だった。駅のホームのシーンで本人も出てくる。