ポンコツ娘萌え萌え同盟

危し!伊達六十二万石のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

危し!伊達六十二万石(1957年製作の映画)
3.2
本作のアラカンは悪役だった。伊達騒動をベースに描いた嵐寛寿郎が演じる原田甲斐。
まあ元ネタのキャラ的に仕方ないけど。でもこれまで鞍馬天狗とか下田の天狗のような時代劇の正義のヒーローを演じてきた嵐寛寿郎が演じる悪役はこれまた新鮮な感じ。原田甲斐の冷酷な雰囲気もよく出ているし。

でもやっぱり自分は嵐寛寿郎は正義のヒーローが好きですね。

お話はともかく映像は良かった。特にキャラクターを真正面から映したシーンの美しさが良い。
アクションシーンは途中あんまないが、でもクライマックスの殺陣がやはり見どころだろうか。
監督が『風雲天満動乱』と同じだけど、アレのような大迫力のアクションでは無く、むしろ本作は廊下シーンでの長尺の凄惨さ。
長尺の廊下含めてクライマックス白い悪魔のような格好を原田甲斐が最初は襲ったのにどんどんと追い詰められていく殺陣シーン。一人かつ追い詰められるかつ主人公が悪役なので若干スカーフェイスみ感じちゃった。話は全然違うけど