ただただ懐かしいフィンガー5。
沖縄から出てきた5人組の兄妹グループ。
サングラスをかけたボーカルの晃君と妹の妙子ちゃんが人気でした。
東映まんが祭り内で上映された本作は、『サイボーグ009』の原作者である・石森章太郎先生(後年、石ノ森と改名)が監督していました。
先生と奥様とお二人の子供がカメオ出演しています。
石森先生も、短編ながら夢だった映画監督をやることができて良かったと晩年語っていました。
物語は子供向けの短編で、晃君と妙子ちゃんが咲いている花を大切にしたことで二人の優しさに感激した花の精が、フィンガー5のメンバーを助けるという他愛のないものです。
その物語の合間に彼らのヒット曲が流れるという構成。
ルイ・マル監督を彷彿とさせるようなスローモーションやトリック撮影が多用されているのは、映画好き監督・石森章太郎の面目躍如といったところか。
撮影期間僅か3日のチープな作品ですが、当時のファンの子供たちは大喜びをしたんじゃないかな。
仮面ライダーV3まで登場するんですから。