この映画を退屈だっていう人がいるけど、確かに退屈です。いや、退屈ではないんだけど。
わかりやすいストーリーがないと見ててつまらないと感じるのは当たり前かも。ずっと登場人物がコーヒーとタバコで会話してるだけだし、画面もそんなに変わらない。2人が話してるカット、上からのカット、表情のカットぐらいだった気がする。
ジャームッシュが描きたかったのは、映画の中にあるストーリーじゃなくて、登場人物のストーリーなんだと思う。
登場人物の差異というか、考え方の違い生き方の違い、違う人間同士が場を共有することによって生まれる違和感、空気感、そこから生まれるストーリー。それを作りたいから極力カメラによる、演出を避けたんじゃないかなぁ。見てる人の想像力を使わせるために、映画内の情報量を減らしてるようにも思えた。
まあ、僕の場合見てる途中で昼寝してたら、映画は終わってたんですけどね。
