美しいカメラワークと洒落っ気のあるダラけた会話。意味の無いものに意味を見出す通な娯楽作品。
いつか観たい、必ず観たいと思っていた作品が遂にサブスクに来ていて歓喜した。いつ観ようかと思っていたらデザイナーズホテルに泊まる予定があり、そこにプロジェクターがありと、絶対に旅先で観ようと決意。コーヒーと煙草ではなく、シャンパンと生チョコというお供でしたが、とっても楽しめて観てよかったと心底思った作品。
コーヒーとシガレッツで巡る11本のオムニバス。ロケーションが素敵(ジュークボックスがある喫茶店行きたい…絵になる…)で、また出演者が豪華で、それなのに気怠げなただ雰囲気を楽しむだけの作品。
素敵な話もありながら、ちくちくとした皮肉が潜んだ話ややさらりとした嫌味の話もあり、シュール。
スティーヴ・ブシェミさんが出てくる話が好きだったり、二役を演じ分けたケイト・ブランシェットさんのヒリヒリしたふたりの溝感だったり。アルフレッド・モリナさんのアイロニーだったり、無駄が存分にある。
ルネのようにガンマガジン見ながらマグカップに手を置きたい。とっても有意義な時間でした。美しい。