桃

コーヒー&シガレッツの桃のネタバレレビュー・内容・結末

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

コーヒーとタバコのあるテーブル上で繰り広げられる、11のオムニバス。

なんとなく居心地が悪いような、ずっとみていたいような、絶妙な不調和が魅力の、不思議なテーブル。

-Somewhere in California

イギー・ポップに「お前の曲、ジュークボックスに入ってなかったぜ」と言われたトム・ウェイツが、イギーが帰ったあとで「あいつの曲も入ってねぇ」というのもクスッと笑える。

-RENEE

美女がカフェで1人タバコを片手に、コーヒーを飲みながら、雑誌を読んでいる。
ウェイトレスの間抜けなアプローチもさながら、美女の読んでいる雑誌がまさかの銃カタログで、ページがいちいち過激なのがツボ。

-COUSINS ?

アメリカ人俳優アルフレッド・モリーナが、イギリス人俳優スティーブ・クーガンを呼び、実は自分達はいとこだと打ち明けるものの、まともに話を聞かず、距離を置こうとするスティーブ。
ただし、アルフレッドが有名な映画監督と仲が良いとわかると、掌を返して歩み寄ろうとするいやらしさを皮肉に描く。


言葉運びがそれぞれ秀逸で、人間のおかしな部分の切り取り方の、センスが良い。

日本で言ったらお笑い番組のコント的な笑いが、白黒に市松模様でおしゃれな映画にした感じ。
桃