Scratchy

ガラスの中の少女のScratchyのレビュー・感想・評価

ガラスの中の少女(1960年製作の映画)
5.0
四ツ谷駅で再会、罰ゲームのラブレター、浜やんの償いはみつ豆。一口を手をつけないけど帰ってすぐお菓子を食べる小百合、足で戸を閉めて舌を出すかわいい演出のお嬢小百合。貧しくて学校にも行かせてもらえず働く浜やん、どうしようもないアル中の父の肩を持つ母、工場の社長もヤな感じの四面楚歌。こんなとこ辞めてやらぁとなりそうな場面でも泣きそうな顔でただ忍ぶの浜やんらしいし、同僚はなんだかんだで優しいしもうここだけで泣けてくる。浜やんはじめから浜やんだった。窓辺でギター弾く工場のセンパイ草薙幸二郎のフォローかっこいー、親に会いたくないときだってある。酔ってるから右手と左手を間違える父親信欣三に思わず近親相姦のケを感じとる小百合。浜やんに会ってからやけに察しが良くなる箱入り小百合。あたし今夜からダメよ。思い込んだらもう曲げない小百合の前傾姿勢モード。逃げ場のなくなった二人が無駄な言葉を交わさずに目指す湖、舟の上で話す二人のすべてが素晴らしい。結婚して幸福にする勇気はなかったけどと冷静な自己分析を吐露する浜やんもさっぱり思い切ってる小百合も最高。泣く。手紙を燃やす轟夕起子さんまで含めて毒親のバリエーションもすごい。
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