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戦場にかける橋の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

第二次大戦中、タイからビルマへの泰緬鉄道の橋を建設した、日本軍捕虜の英軍兵士たちと、別途、橋の爆破を目論む英軍部隊。前半は橋建設チーム編成の経緯。斉藤大佐の命令「将校含め 1人でも多くの人力投入」には、戦後の日本で長い間蔓延した、生産性の低さを長時間労働や精神論で補う企業文化のルーツを見た思いがして、辛かった。ニコルソン大佐は生命を賭して自らを管理者に任命するよう斉藤を説得、プライドとプロフェッショナリズムでチームを再編成し、クォリティ高い橋を建設。もの作る者として、この姿には共感と敬意を感じたが、結果として日本側の利益に貢献してしまう危うさも充溢していた。一方で橋を爆破する部隊も命懸けで、「橋を壊さないで欲しい」と「爆破に成功して欲しい」という 2つの相反する思いの湧き上がる、独特の視聴体験になった。鉄道好きとしては観るに耐えないラストシーンが、胸糞後味を残したのは残念。風景や野生動物のエスタブリッシングが美しく印象的。有名なマーチの他、劇伴も丁寧
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