かすん

戦場にかける橋のかすんのレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
3.6
第2次世界大戦時、タイにかけられる橋をめぐる物語。

捕虜としての矜持を全うするニコルソンはカッコよかった。
日本人として斎藤の扱いは苦々しく思う面もあるがこういう頑固な人間もいそうだなとは腑に落ちた。
中盤の作戦遂行の下りはやや退屈な感じもあったが最後の出来事を衝撃的なものにするためにも必要なリアリティだったのだろう。

最後はクリプトンの言った通り「madness」にふさわしい展開。今まで積み上げてきたことは何だったのか。何がおこるかうっすらわかっていながらもいざその事象を目の当たりにすると強烈な虚無感が襲ってくる。