ゆっきー

怒りの山河のゆっきーのレビュー・感想・評価

怒りの山河(1976年製作の映画)
3.5
コーマン大先生製作なので話が手っ取り早くて良い。マクガフィンとなるべく弟夫妻があっさり殺される。嫁が妊婦なのがまたミソ。復讐心の増強作用がある。
そしていつどこで観てもピーター・フォンダはピーター・フォンダなのが良い。

彼はどの映画でも常に眼鏡をかけているが、そういう役なのではなくピーター・フォンダが眼鏡をかけているから映画の中でもかけているわけであって、1人演技とは別の、古典ハリウッドのスターシステム街道をB級映画をフィールドに細々と歩んでいるのが良い。

ラストの敵の社長宅に乗り込む場面なぞはなかなか良くて、ザラー的な空間描写の妙がある。
ひとつ注文をつけるならもっと弓に活躍して欲しかった。
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