どーもキューブ

カンニング・モンキー/天中拳のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャッキーのカンニング珍モンキー


1978年
製作ローウェイ。
武術指導ジャッキーチェン。
監督チェンチーホゥワ。


ジャッキーチェンの見てない初期作品を見てみようシリーズ。今回はもはやワンコインコーナーにあるこちら!「天中拳」

カンニングモンキーといわれていた。楽しそうなイメージ、テレビで幼い頃見たことないイメージ。調べると放送はされていた(カット、付け足し含む)棚からひとつかみ見てみた。





実は見るのに時間がかかったんです。6回ぐらい、見てはやめて、みてはみてらんないなーみたいなドイヒーさで、やっと覚悟してみた。

見終えてWikiったら、これみて製作ローウェイが激怒したとのこと。うーんその理由がよーくわかる。

冒頭クレジット3分強あるんだが、ジャッキーがいろんなパロディをやるんですが、もろ「〇頭市」やったり、早回しする。これがなんか興ざめする。あと「ポパイ」のアニメのサントラをまんま使用していてこれ絶対権利料金払ってないだろうなーみたいな。



前述のカツシンのそれを含め駄目なやつです。

結構この頃のカンフー映画やらコメディ映画もろパクリ許諾なさげ多々あり。

マイケルホイのミスターブーシリーズ、燃えよデブゴンシリーズ、んでジャッキーのこちらもパロディという名のマンマとって出し。


冒頭の感じからまさに「サイレント」映画をやりたいんだろうなーというギャグの乗り。音楽も凝っていて、人と人がぶつかり「ドーン」みたいな超ベタから各種やっている。これはサイレント好きのジャッキーも喜んでやっていたと思います!

Wikiるとローウェイの強力支配から逃れ、若手スタッフと作り上げたそうで、ローウェイ怒り過ぎて、ジャッキーが有名になってきてから公開したといういわくつき。

話がとって付けたり、急にパロディしたり、卵投げつけるシーンをスローにしたり、やりたい放題なのがわかります。ある意味ローウェイの硬派な作りに対抗してるのは、わかりますが、今見てもなかなかのドイヒーさ。

卵があた~る
ジャッキーちゅうがえりい~す~る~、と冒頭から意味ないナンセンススロー満載。ジャッキー映画ですよ!スローいらんでしょ!って話。だけどやるんですよね。

卵投げ、パイ投げは、サイレント映画の必殺ドタバタシーン。
ちなみにパイ投げはキューブリックの「博士の異常な愛情」でもやったんですが、全てカットしました。出演者がパイばらけの写真あり。

ジャッキーの顔が繋がらない
ジャッキーのほっぺ怪我してるとか

アラがみえまくり。きっと未公開フィルムを付け足した感もあるかもですね。ローウェイと袂を分かつまでね。

ムービーコミックなる写真漫画があり授業中読んだことあったなー(小学校)廻し読みした。

ディーンセキとの掛け合いも盛り沢山。ラスボスまで引っ張る。ある意味必見。竹を使ってのディーンセキ、ハスラーみたいな竹キュー突き拳法披露。ディーンセキから拳法を習う基本姿勢。「無敵の1本指」「天井拳」と何それ!拳(笑)    

「速攻治癒丸」を探す為の戦いという「五毒」をめぐるというさながら「コンテイジョン」ワクチン争奪物語。しかもオチ、速攻治癒丸はなし、悪者みんな死んでよかったよかった、ワッハッハーって笑えないよ!令和入った地球全体じゃん!みたいな。なかなか怖いんです。

けどこのカンニングモンキーぶりは、ジャッキーののちの「笑拳」に繋がる武術指導だとわかりますね。こちらもある意味必見!

ディーンセキとふざけたカンフー満載。あと吹き矢や投げナイフで死す多め、登場人物も多め。

ラストはみんな揃って戦闘だあ!という東映戦隊ものかと思ったよ。ある意味西部劇調。

なんか一言でね、言い表せない珍妙な作品で、。ひいてみるとパロディいっぱい、ジャッキーも弱々しく、嘘つき、カンニング。のちの監督作のやりたい事がちょっと見えてきて面白いです。が、詰め込み過ぎの感じが凄過ぎて見散らす感あり。





さて
ジャッキーのチン作カンニングモンキー!

ジャッキー作品大好きな方のみみてください!私はやっとみれましたー(挑戦7回め)

フィルマークス付け足し版
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