バンバンビガロ

決断の3時10分のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

決断の3時10分(1957年製作の映画)
4.1
『折れた矢』に続いてデルマー・デイヴィス監督の西部劇を見る。デルマー・デイヴィス監督は2作見ただけだが演出が丁寧で、表情や動作をじっくりと見せる場面が多く、アクションよりドラマの方に才覚がある監督という印象で、本作でも二人の男の心理戦を非常に巧みに描いている。
主演のグレン・フォード演じるベン・ウェイドは悪役でありながらも実に深みのある役どころで、相手や自分を試すような所があり、常に余裕のある態度をとり、捕らわれの身でありながらも逆に相手を追い詰めていくかのような立ち回りが面白い。
アル中のアレックスは仲間内でも小ばかにされており、いいところを見せようとベンの護送に志願するもあたふたしているうちに殺されてしまうというキャラクターなのだが、そんな彼の死がダンが正しい決断をする後押しとなったという展開はグッとくるものがあった。
バンバンビガロ

バンバンビガロ