ブタブタ

ヨーロッパのブタブタのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ(1991年製作の映画)
4.4
(映画の感想と言うより思い出( ´-` ).。oO?)
昔は今の様にネットで簡単に映画の予告編を見る事は出来なかったので年に数回やるテレビの映画特集などで見るしかありませんでした。
確か日本テレビの夜の番組だったと記憶します。
お正月映画特集でトリアー監督の『ヨーロッパ』の予告編もやるとの新聞欄を見て楽しみにしてました。
だがしかし。
映画特集とは名ばかりで内容は映画配給会社の人間がかくし芸をやり審査員が得点を付け獲得点数分の時間予告編を流しながら宣伝が出来ると言う最低な番組。
確かティム・バートンの『バットマン』の宣伝マンが服を破って下に来てるバットマンのシャツを出す(それはスーパーマンだろ)とか下らない芸を見せたり(それを山本リンダが逞しくて素敵とか下らんコメントしたり)ヨーロッパの宣伝マンは鉄道員が主人公と言う事で旗振りパフォーマンスを見せたり案の定点数は低くヨーロッパの予告編が流れたのはほんのちょっぴりで落胆しました。
考えてみるとこの国の映画配給会社や映画の宣伝は昔からこんな調子ですね。
訳がわからん関係ない芸人に宣伝をやらせたり素人のタレント吹き替えしかり。
『ヨーロッパ』ですが『エレメント・オブ・クライム』に続く独自の映像とミステリー、サスペンスでありこの路線の作品は作らなくなってしまったのが残念です。
エレメント~の近未来的架空都市の迷宮世界。
ヨーロッパの大戦直後のナチス残党が暗躍する不穏な崩壊したドイツの退廃的世界。
トリアー監督のこういった世界をもっと見たかったです。
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