ニクガタナ

ヨーロッパのニクガタナのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ(1991年製作の映画)
3.5
ラース・フォン・トリアー監督のサスペンスドラマ。第二次大戦終了後すぐのドイツ舞台。アメリカから来て寝台列車の見習い車掌になったレオ。彼が愛した女性が、彼女がかつて所属してたナチ残党のテロ組織に拉致られる。開放の条件としてレオに課される列車爆破のテロミッション。決行日は車掌の正規採用試験日で追い詰められるレオ。モノクロ+パートカラーの暗く独特な絵作りで、レオの顔のドアップにヒキのレオを合成したり、走るレオの背景に時計を象徴的に大きく配したり、俯瞰のアングル多用したり、独特のアートディレクション。ナレーションも印象的でちょっと狙いすぎな気もするが普通に楽しめた。品良く感情煽る劇伴が良い仕事してる。主演のジャン=マルク・バールの眼鏡姿が好き。ヒロインはあまり魅力感じず。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はもう二度と観たくないのに割と細部まで脳裏に残っててほんと嫌になるが、本作も忘れられない強烈な印象を残してるのでフォン・トリアーほんと凄いな。
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